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2023.02.22|研修・会議お役立ち情報
社員研修や社員合宿の効果測定は「見える化」が重要! 具体的な方法は?

企業では社員の知識やスキル、モチベーション向上などを目的に「社員研修」を実施します。ときには日帰りだけでなく、合宿の形で複数の研修を行うケースもあるでしょう。

 

社員研修や合宿は「実施して終わり」ではありません。社員研修・合宿を開催するときには、開催前から「終わったあとの効果測定」を考慮して設計する必要があるのです。

 

ここでは、社員研修・社員合宿における「効果測定」のポイントを解説。効果測定の基本やステップ、効果測定で押さえておきたい4つの要素をご紹介します。

社員研修・合宿では効果測定をすることが重要

社員研修や社員合宿を行う際は、必ず「効果測定」を行いましょう。

効果測定を行うことで、「研修目的に応じた効果が得られたか」「研修に投じたコストの費用対効果はどうか」を把握できるようになります。

逆に言えば、これらを把握しない限りは「研修を開催してもイマイチ効果が出ない」「研修コストに対し得られた効果が少ない」といったことにもなりかねません。

社員研修・合宿の効果測定には一定の期間が必要になりますが、それでもやはり確実に研修の結果を検証すべきです。そのうえで良かった点、改善点を洗い出せば、次回開催の糧とすることができます。

研修・合宿そのものをブラッシュアップしていくことで、最小限のコストでより効率的・効果的な成果を生み出す研修が開催できるようになるでしょう。

社員研修・合宿の効果測定は“2つの視点”で行う

社員研修・合宿の効果を測定する際は“2つの視点”からチェックをしましょう。

社員の成長

社員研修・合宿でまず測定したい効果が「社員の成長」です。

知識やスキルの習得、能力開発、モチベーションアップ、チームビルディング、研修満足度などの効果を測定し、“社員がどれぐらい成長したか”を把握します。

経営側の投資効果

社員の成長に加え、研修によってどれくらいの投資効果があるかも測定しましょう。

そもそも研修・合宿を行う目的は何でしょうか? おそらく「企業の成長を促し、業績アップを目指したい」というのが最終目標・目的になるのではないでしょうか。

研修を行った結果生じる「社員の成長」や「態度・環境の変化」をもとに、費用対効果をチェックしましょう。そのうえで、業績への貢献度を定量的に測定することが重要なのです。

効果測定の注意点

社員の成長、および投資効果を確認する際には、注意点もあります。
それは「抽象的な概念」を身に付ける研修・合宿は結果が数値化しづらく、効果測定が難しいという点です。

たとえば「業務に必要な専門知識を身に付ける研修」をした場合、効果はテストを実施することで明確に数値化できるでしょう。

しかし、マナー研修やロジカルシンキング(論理的思考)を身に付ける研修、意識改革やリーダーシップ、コーチングなどの研修になると、具体的な効果を測定するのが難しくなります。いうまでもなく、効果を数値などに定量化しにくいからです。

これらの研修・合宿を実施する場合は、「いつ」「どれくらいの期間」「何を基準に判断するのか」をあらかじめ決定したうえで効果測定を行う必要があります。

社員研修・合宿の効果測定の流れ

社員研修・合宿の効果測定を行うには、研修の設計段階から『評価項目』を決めておきましょう。
具体的な効果測定の流れは以下のとおりです。

1.社員研修・合宿の目標や対象者、効果の評価項目を決定
2.研修・合宿内容を設計
3.研修・合宿終了後、効果測定スタート
4.効果を分析し、評価と課題を「見える化」
5.次回の施策を考える

1.社員研修・合宿の目標や対象者、効果の評価項目を決定

研修や合宿の効果を測定するには、目標・対象者・評価項目を明確にしておく必要があります。

ここで気をつけたいのが、研修終了後にこの3つを決めないこと。
そもそもの目標や対象者、効果測定のための評価項目が決まっていないと、「何を『効果アリ』と判断すべきか」といった迷いが生じます。これにより効果測定がうまくできず、失敗に終わる可能性もあるのです。

2.研修・合宿内容を設計

目標や評価対象者、評価項目を明確に定めたら、研修や合宿の内容を設計します。
企業における課題を改善できる内容にしましょう。

3.研修・合宿終了後、効果測定スタート

研修が終了したら、アンケート、ヒアリングを行い参加者への影響をチェックします。

また、知識やスキルを得るための研修・合宿の場合は、テストを行いましょう。
これらの結果をもとに、最初に設定した評価項目に従って定量的な効果測定をはじめます。

4.効果を分析し、評価と課題を「見える化」

効果は数値化し、誰が見ても客観的に評価できるように整理します。いわゆる「見える化」という作業です。

効果は研修前と研修後、未参加社員と参加社員というふうに比較対照することでより分かりやすくなります。
また、知識・スキルといった目に見えやすい効果だけでなく、行動の変容やチーム全体の影響なども測定し、評価につなげましょう。

この作業を経て、次回の課題を明確にしていきます。

5.次回の施策を考える

次回の課題が明確になったら、次の研修・合宿で解決すべき課題を決定します。
この課題をもとに、次回の施策を考えていくことが重要です。

研修効果測定には“ドナルド・カークパトリックモデル”を活用する

研修・合宿の効果測定モデルとして有名なのが「ドナルド・カークパトリックモデル」です。

約50年前に提案された研修効果の評価方法で、以下の4ステップに分け研修効果を測定します。

①反応
②学習
③行動
④結果

①反応

ドナルド・カークパトリックモデルでの効果測定では、社員の「反応」を評価することが第一歩となります。

具体的には、社員の感想をアンケートや聞き取りなどで調査し、満足度を評価します。

このとき、満足度は1~5までのレベル分けをして選択式にし、「分かりやすい」「新たな知識を得られた」などを数値として回答してもらうと効果測定がしやすいでしょう。
社員研修・合宿終了後なるべくすぐに集め、生きた意見を収集します。

②学習

第2ステップの「学習」段階では、社員研修・合宿の学習効果を測定します。
理解度テストや実技試験などを行い、数値として効果を「見える化」していきましょう。

ここで重要なのが「研修・合宿前後でテストを実施すること」。たとえば研修の初日にテストを受けてもらい、終了後に同様の内容のテストを行うのです。

こうすることで研修による知識・スキルの変化を比較しやすくなります。

③行動

第3ステップの「行動」では、社員研修・合宿の参加者を対象に“終了後にどのような行動の変化・変容があったのか”を測定していきましょう。

行動の変容については効果の表出がややわかりにくいため、研修未実施の社員と参加社員とで比較を行う方法がおすすめです。

参加者本人へのヒアリングだけでなく、上司や同僚、部下などのチームメンバーが客観的評価を行うことでより正確な効果測定が可能となります。なお、1度きりではなく複数回実施すると変化の過程を測定しやすいでしょう。

④結果

最終ステップの「結果」では、社員研修・合宿によって「企業にどんな結果をもたらしたか」を測定します。研修・合宿の目的に対し、成績アップや生産性の向上のほか、コスト削減、品質の改善、クレーム減少、離職率低下などの変化がみられたかを測定しましょう。

結果の測定には一定期間が必要なので数ヶ月~半年など期間をあけて効果を測定する必要があります。そのうえで「費用対効果が高い/低い」を結論付けます。

社員研修・社員合宿の目的に沿った効果測定をしよう

社員研修・合宿の効果は、すぐさまわかるものから期間が空かないとわからないものまで様々です。
これから実施する研修・合宿がどのような内容なのか、またどのような効果をもたらすものなのかを明確にしたうえで、測定する効果を定義しましょう。

なお研修開催時には、合宿形式にすることでより濃い内容の研修を実施することができます。
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